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お風呂をバリアフリー化するには?リフォームのポイントを解説

バリアフリーリフォームで手すりを取り付けたお風呂

 

高齢者や介護を必要とする人の入浴には、転倒やヒートショックなど様々な危険が潜んでいます。事故を防ぎ、快適に入浴するためにバリアフリーリフォームを検討することをおすすめします。本記事では、お風呂のバリアフリーリフォームについて、施工が必要な箇所や工事内容を解説します。

この記事を読むための時間:3分

お風呂のバリアフリーリフォームが必要な箇所・工事内容

お風呂のバリアフリーリフォームが必要な箇所は以下の4つです。それぞれに必要な工事内容を解説します。

 

  • 出入り口・扉
  • 浴槽

出入口・扉

出入り口や扉をバリアフリーリフォームする際のポイントは以下の2つです。

 

  • 段差をなくす
  • 扉を割れにくい素材のものに変える

段差をなくす

浴室の出入り口にある段差は、つまずき転倒の恐れがあります。脱衣所と浴室の理想の段差は2cm以下とされているため、2cm以上ある場合はリフォームで段差を埋めましょう。

 

完全になくせば転倒のリスクを大きく減らせますが、脱衣所へ浸水しやすくなってしまいます。段差を撤去するのであれば、排水機能の工夫が必要となるので、業者に相談しましょう。

扉を割れにくい素材のものに変える

風呂場は滑りやすいため、転倒の危険があります。もしも転んでしまった際、扉がガラス製だとぶつかった衝撃で割れて、破片で大怪我をする恐れがあります。万が一に備えて、扉にはガラスを使用しない、もしくは割れにくいタイプの素材を選ぶようにしましょう。

浴槽

浴槽をバリアフリー化する際は、以下のポイントを押さえるようにしましょう。

 

  • 深さを浅くする

深さを浅くする

一般的な浴槽の深さは約60cmとされていますが、高齢者や体が不自由な人にとっては跨ぎづらいため、転倒する恐れがあります。また、浴槽内で身体が沈み過ぎて溺れるリスクもあるため、浴槽の深さは30~40cmにリフォームしましょう。

 

浴槽自体のリフォームが難しい場合は、浴槽の内・外側にステップ台を置くと、跨ぎやすくなり浴槽内の高さも調整できます。

浴室の壁をバリアフリーリフォームする際のポイントは以下の2つです。

 

  • 手すり・支えを設置する
  • 非常用ブザーを設置する

手すり・支えを設置する

浴室内は掴まるものが少ないため、高齢者や介護が必要な人は立ったり座ったり、移動する際に体に負担がかかりやすく、転倒のリスクもあります。身体を支えて動きをサポートしてくれる手すりや支えを設置することで、負担やリスクの低減につながります。

 

手すりや支えを設置する位置や高さは、利用者の身長や動作によって異なるので、業者に相談しながら決めましょう。

非常用ブザーを設置する

入浴中に万が一の事態が発生した場合、非常用のブザーがあればいち早く駆け付けることができます。ブザーはボタンタイプ紐を引くタイプなど、様々な種類があるので、操作しやすいものを選びましょう。設置する際は、浴槽付近の壁や洗い場の壁など事故の発生率が高い場所で、倒れていても操作できるように高すぎない位置に設置するようにしましょう。

浴室の床もバリアフリーリフォームが必要な箇所です。工事の際は以下の2点を押さえるようにしましょう。

 

  • 転倒しにくい素材に変える
  • ヒートショックのリスクを低減する素材を選ぶ

転倒しにくい素材に変える

浴室は水やせっけん類によって滑りやすく、転倒する危険があります。タイル材などは濡れると滑りやすくなるため、滑りにくい加工が施された床材に変えましょう。

ヒートショックのリスクを低減する素材を選ぶ

ヒートショックとは、急激な温度の変化により、血圧の上下が激しくなり、心臓や脳に大きな負担がかかることで引き起こされる疾患のことで、脳梗塞や心筋梗塞、大動脈解離がなどが挙げられます。冷たい床はヒートショックのリスクが高まるため、断熱性に優れた素材を選びましょう。

バリアフリーリフォームで安全に過ごせるお風呂にしよう

一日の疲れを癒してくれるお風呂ですが、高齢者や介護が必要な人にとっては、転倒やヒートショックなどのリスクが潜んでいます。これらの危険を減らすためにも、今回ご紹介した内容を参考にバリアフリーリフォームをして家族全員が安全に入浴を楽しめるお風呂にしましょう。

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