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床材の介護リフォームは必要?メリットや施工すべき場所を徹底解説

床と高齢者

 

年齢を重ねると、足元が不安定になったり身体の平衡感覚を保ちにくくなったりして、ちょっとしたことで転倒しやすくなります。転倒リスクを低減させるためには、介護リフォームを行い床材を変えることが大切です。本記事では、床材をリフォームするメリットや、注意すべきポイントをご紹介します。

この記事を読むための時間:3分

高齢者にとって安全な床材の条件とは?

高齢者にとって安全な床材の条件とは、段差がないこと、滑りにくいこと、衝撃吸収性能が備わっていることの3点です。段差がなく滑りにくいことは、安全に生活するための最低条件だといえるでしょう。また衝撃吸収性能があれば、万が一転んでしまった場合にも、本人への痛みやダメージが少なく済みます。

床材を介護リフォームするメリット

ここでは、床材を介護リフォームすることのメリットをお伝えします。

転倒リスクを低減できる

若い人は、万が一骨折などの怪我をしても、リハビリを行うことで元の状態に戻ることができます。しかし、高齢者の場合、治療で安静にしているうちに、筋力や外出の意欲が低下して、そのまま寝たきりになってしまうケースも少なくありません。

 

そのため、床材を段差のないものや滑りにくいものに変更して、転倒リスクを低減することが大切です。健康寿命をできるだけ伸ばすためにも、床材の種類に配慮しましょう。

要介護者の日常生活の改善が見込める

滑りやすい素材の床や畳から、安全に移動できる床材に変更した場合、要介護者がスムーズに動けるようになることで、日常生活に張りが出てくることがあります。意欲を持って身体を動かすことは、健康維持・向上のためにも非常に大切です。自分でできることを増やして自信をつけるためにも、床材の取り替えは有効でしょう。

床材の介護リフォームを行うべき場所

ここからは、床材の介護リフォームを行うべき場所をお伝えします。

トイレ

トイレのスペースはそこまで広くありませんが、立って方向を変えたり、下着の上げ下ろしをしたりする際に、足を滑らせてしまうことがあります。また、床が水濡れして滑ってしまうことも考えられるので、水に濡れても滑りづらい、ノンスリップタイルなどの床材を選ぶと安心です。

風呂

浴室も、足を滑らせて転倒しやすい場所です。浴室のタイルには、光沢を出すために釉薬(うわぐすり)を使用されているケースが少なくありません。釉薬がされると足元が滑りやすくなるため、無釉(むゆう)タイルで表面がツルツルしていないものや、ノンスリップ加工が施されている床材を選びましょう。

居室

過ごす時間が長くなる居室も、慎重に床材を選ぶ必要があります。要介護者の状態にもよりますが、耐汚性や衝撃吸収性能が備わった床材が特におすすめです。車椅子を利用している場合は、柔らかいのに沈み込みの少ないコルクマットが適しています。

階段

階段での転倒は、大怪我につながりかねません。上り下りの際に見守りを行うことも大切ですが、床材も滑りにくい木質のものに変更しておきましょう。または、段鼻の部分にノンスリップ材を取り付けるのも効果的です。

床材の介護リフォームを行う際に注意すべきポイント

ここからは、床材の介護リフォームを行う際に注意すべきポイントをご紹介します。

介護の内容を想定した床材を選ぶ

床材を選ぶ際の注意点として、本人の身体機能の状態や認知機能の状態を考慮した上で、床材を選ぶ必要があります。汚れることがあることを想定して、掃除のしやすさを重視するのはもちろん、介護ベッドや車椅子の荷重を考慮した耐久性の高い床材を選びましょう。

要介護者の行動パターンを考えてリフォーム箇所を決める

要介護者が生活しているのは、居室やリビングだけではありません。脱衣所や玄関、トイレ、廊下なども移動することがあるでしょう。要介護者の行動範囲内は、安全な床材に取り替えておくと安心です。気づいたときにその都度リフォームを行うのではなく、まとめてリフォームを依頼することで、工期の短縮やコスト削減につながります。

安全な家作りで、家族みんなが快適に!

本記事では、床材をリフォームするメリットや選ぶ際に注意すべきポイントなどをご紹介しました。要介護者の状態によって、床材の種類や交換すべき場所は異なります。介護レベルをしっかりと見極めて行動範囲を把握したうえで、必要なリフォームを行いましょう。

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